電子書籍端末購入前に、
自分の読書に必要な機能、なくても困らない機能を考えた
(だいぶ前に書いた記事です・・あしからず)
=== 機種選びに重要なこと ===
高解像度
→既にSVGA 16諧調の製品 EB03を持ってるので、もうSVGAはいらない, 予備も不要
理由として自炊小説(特に2段組)やコミック読むのに、SVGAの解像度不足は良く分かったから
見やすい電子ペーパー
→目が疲れる液晶での小説読みは避けたい
EB03がkindle2の世代の電子ペーパーなので、新しく買うならkindle3(pearl)同等以上がいい
コミック読むには高速レスポンスや、簡単に見開き表示切り替え、拡大縮小などできる液晶タブレットのほうが便利だと思う派
日本円換算で18000円以下
→それ以上の価格なら、目が疲れても1200px以上の液晶Androidタブレットが出揃うのを年末まで待つ
iPad3、SonyのAndroidS1?S2?、GalaxyTabの新型もまだだし、、価格も高くなさそう
→バッテリー交換できない、修理依頼面倒な高額製品は買う気しない
壊れないように使ってもリチウムイオン電池は1年~2年で劣化する消耗品、世界中のAppleStoreとipodTouchのような修理サポート依頼のしやすさがなければ、読書機能だけの使い捨て端末に2万円は払いたくない・・
日本語ファイル名表示と日本語フォント内臓
PDF表示
→PDF表示が全くできない電子ペーパー読書端末は、今時の新製品として、まずありえないのだが、kindle3はdot by dotでない画像は表示が汚いらしい。レビュー見るとPDFの使い勝手に難ありそう。
拡大もキレイな表示の端末がいい。 持っているEB03は問題なかった。
zip対応
→zipで固めた PNG,JPGの直接表示。kindle3やSonyReaderはできない。先日発売されたNook2ndもダメぽい。
EB03でのzip-png表示は先読みもあってレスポンスが良く、画像拡大処理もキレイだった
重量・大きさ
→軽くて、薄くて、小さいのがいい
EB03はkindle2サイズで284g。 小説読み端末としてipadより全然マシだけど、重いといえば重かった。
長持ち大容量バッテリ
→バッテリー交換できない機種なら大容量バッテリがいい
高機能だけど1000mAの機種と、ちょっと機能劣るけど1800mAの機種なら重さ我慢しても後者を買う
2年後、バッテリー劣化で性能半減しても900mA程度の性能は維持できるのかもしれないという考え
しかしバッテリーの持続性は、新しい世代の低消費電力のCPU、より低消費電力の表示パネルは今後でてくるだろう。バッテリ持続時間が長くても、CPU非力過ぎで画像表示に時間かかって待たされるのはダメ
(SonyのLibrie EBR1000Pって単四4本だったんだ!)
片手持ち操作
→ipodtouchとか、携帯電話とか、、、片手だけで持って操作に慣れてしまった
EB03はショートカットキー設定で左手片手持ち操作も、右手片手持ち操作も問題なくできた
kindle3は片手で持って、その手の親指だけで操作(ページ捲り)し続けるのは指が疲れそう
両方の片手持ちをしたいので、ページ捲りキーが本体の左か、右のどちらかにしかないのは自分にはダメ
フルスクリーン表示
→EB03はzip画像表示ではステータスバーなしに600x800フルに使えるので
kindle3やPRS-350は自炊小説PDF作るのに少し解像度減らさねばならないらしい
SDカード対応
→EB03が SDHC 32GB まで使えているので、次に買う機種も外部ストレージあったほうがいいかも。
積極的なファームウェア改定
→期待しても難しそう・・・。
半年~1年で次機種が出るだろうし、次機種出たら前機種のサポートも消極的になるだろう。
そのメーカーの過去製品と過去対応、新製品リリース時レビュー見て不満の少なそうなものを選ぶのが賢明か。
格好悪くないデザイン
→真っ黒ボディより白のがカッコイイかと思うけど、太陽電池付きのあの機種デザイン私的にはちょっと・・・。
ちなみに iriverの旧機種、EB02、EB03の筐体は DesignAward2010受賞してる実績あり。
http://iriverstory.blogspot.com/p/story-review.html
所有するなら、そういう経歴のあるメーカーの製品を購入したい。
=== 機種選びに重要ではないこと ===
タッチパネル
→CoverStory EB05 (感圧式)、PRS-350 (光学式)、iPodTouch 4G(静電式) を体験済み
EB05はタッチパネルが反射して自分の顔が映りこむとか視認性が悪いと感じた
PRS350は使い慣れたipodtouchの感覚で使うと操作に対して表示完了が遅くて違和感、
縦書き文書ではフリック方向とページ捲りが逆になるのも自分には違和感でダメ
指紋や汚れを気にするから、できれば画面には触りたくない
反応が良くて使いやすいボタン操作があればいい
オンラインストアからのDRM書籍購入
→安くもないし、買った本が制限だらけで自分の所有物にならないDRM販売には興味なし
kindleStoreの洋書販売も自分には必要なし
紙本解体してスキャンの自炊物が読めればよい
日本語テキストファイル表示機能
→あまり使わない。 青空キンドル、ChainLPで作った日本語フォント埋め込みPDFが読めればいい。
英文読み上げ機能
→自分には不要
英英辞書機能
→ipod touch使うからいらない
辞書引き必要そうなテキストはi文庫で読む
Wifi 3G Web閲覧、電子メール機能
→ipod touch使ったほうが楽だと思う
メールのファイル添付でPDFをワイアレスで本体に送ったりは便利そうだけど、なくてもいい
読書中に分からない語句を、オンライン辞書や日本語Wikiで即検索できたら便利だけど・・
ボイスレコーダ・日記帳などのPDA機能
→EB03についてるけど使ったことない
MP3再生機能、内蔵スピーカー
→EB03でMP3再生、WMA再生できて、内臓スピーカー、ヘッドフォン端子もあるけど使わない
独立したMP3プレーヤーを併用するほうが便利だと思う
→音楽音声再生用の内臓スピーカーが存在すると、その機種用のケース、カバーが発売されたときに、必然的にスピーカーを意識したものになってしまいがち。 ipod touch 4gも持っているけど、フロント・リアカメラとも全く使わない私にはカメラ穴のないカッコイイケースを探すのは困難と同様理由。
カラー電子ペーパー
→目が疲れない、美しい、白黒表示もpearl以上に美しい の高評価のレビューを得られる製品が出るまでは手をだすべきではない
=== 結局のところ ===
コストパフォーマンスが高い(機能のわりに低価格)なものを買うとなると、kindle3の後継機登場を待ってから判断すべきとなる。
>E Inkとエプソン、世界最高解像度※300dpiの電子ペーパータブレットが実現できる
>「高精細電子ペーパーデバイス」を共同開発
>http://www.epson.jp/osirase/2011/110517_2.htm
コレを搭載したkindleはいつなのか。値段は安価なのか? 高機能で安価な液晶Android読書端末より魅力ある価格になるのか?
4月以降と言われていた、color e-ink端末はどうなっているのやら。
しかし、電子書籍販売と結びついた機種は、安価だけどzip-pngが表示できないなど、今後も自炊ユーザーに便利な機能は搭載しなそう。
現状でkindle、nook、Sonyreaderは zip表示も、ステータス無しの全画面表示もできないようだ。
情報が少なくてよく知らないけど、たぶん KDDI biblio leafも、SHARP の メディアタブレット GALAPAGOS(液晶)も、販売価格に対して自炊利用での満足度は低そうだ。
すると、zip-pngを使いたければ、それら以外の機種となり、、安価でSVGAを上回る解像度を持つ機種は StoryHDしかない・・・。
自炊のためにScanSnapと裁断機で7万円程度を個人で買って所有するような、いわゆる「自炊ユーザー」、スキャン代行などの「自炊市場」は、まだ日本特有のものだから、iriverに限らず、自炊日本人のための、そして、製品・ファームウェア開発に読書好きの日本人がガッツリ関わっている電子書籍リーダーが発売されることを、待ち続けているのである。