2013年7月27日土曜日

1500円のコーヒーマシン TASSIMO 買った


40歳過ぎて人生初のコーヒーマシン購入。三角ペーパーフィルターも買ったことない。 店で飲むコーヒーはインスタントより美味しいのはわかるけど、普段飲みはインスタントコーヒー数種から選んで熱湯注いで・・で満足していました。安いし。
それと、コーヒーだけが特に大好きってワケでもなく、ホット飲料は紅茶、日本茶、ハーブティー、カップスープなども色々飲むし。






TASSIMOを買った理由

『電気ポットを買おうと思っていた!』
先月、10年程使い込んだティファール電気ポットが壊れてしまい、インスタントコーヒーを飲むのにプチ苦労を感じており、電気ポット購入を検討中だった。


『安かった!』
6750円の支払いで、
・5250円分のコーヒーカプセル と、
・現在も20550円相当で販売されている新品コーヒーマシン TASSIMO T40  を、
・送料無料
で買えるプロモーションをやっていた。
(£30でTASSIMO T40を送料無料で買え、製品シリアルを登録すると£20のコーヒーカプセルのネットオーダー値引きコードがもらえる。ネットオーダーは£35以上の注文で送料無料となる。コーヒーカプセルは近所のスーパーでも買えるのだけど、うちの近所では種類が少ない上にWEB販売の定価より高い値段で売っており、、逆算するとコーヒーマシンは£10=約1500円となる)
マシンには2年保証がついてるし、1500円なら、コーヒー大好き野郎ではない私でも元を取る(投資額回収)の簡単そう。


『飲んでみたいフレーバー、カプセル種が沢山ある』
TASSIMOは国によって販売されているカプセル(T-DISCという)が異なります。米国ではスターバックスのものがあったり、フランス・ドイツではそれぞれの国のメジャーブランドのコーヒが。 イギリスで販売されているCOSTAブランドのカプセルは他国では売ってないなど。
現在イギリスの公式サイトで購入可能なのは39種
コーヒー系が20種
紅茶系が8種
チョコドリンク系が3種
カプチーノ・ラテ系が8種
と、ミルク1種

苦いエスプレッソが苦手な私も、これだけ選べる味があるならば、毎日異なる味を楽しめそう。

他に、イギリス公式にはないけど、イギリスamazonで堂々と売られている COSTA CARAMEL LATTE もありました。 コスト高で構わないならebayで他国のカプセルを輸入して利用できます。



『専用コーヒーを飲む以外の用途にも使えそう』

TASSIMOを注文するのは簡単! 超安いのだから、ネットでクレカ支払いするだけ。
しかし問題は、インスタントコーヒーのストックがこんなにあるのに、どうすんの?ボトルはそれぞれ200グラム入り! 他に、紅茶ティーバッグ160杯未開封やら、カップスープ、日本茶、インスタント味噌汁、ココア など沢山あるし・・。 嫁さんいたら怒られますね。。


で、調べたところ、 TASSIMO は、コーヒー、エスプレッソ、紅茶、チョコドリンクなど、セットしたカプセル毎に最適な抽出温度・抽出水量・抽出速度をカプセル記載のバーコードから判断して自動運転してくれるそうな。 バーコードを使って、、非公式だけど【94℃の湯】や、 【82℃、84℃、86℃の湯】のみを出せることもわかった。
インスタントコーヒーを美味しく飲む温度・・をGoogle検索すると、これは使えるゾ!と。  100℃沸騰した湯を少し待って冷ますよりは、沸騰前の80℃~90℃の湯のほうが美味しい なんて情報もあり、 ということは、TASSIMOなら、電気ポット使うよりも簡単に美味しいインスタントコーヒー飲めるのかも! 日本で販売されているネスカフェバリスタも、そういう温度で作ってくれるから美味しいのだろう、きっと。
  94℃の湯を出せるなら、紅茶・緑茶の茶葉系も楽しめるかな?  カップ麺、 インスタント味噌汁、 お茶漬けなんかも。 専用カプセルを使わなくとも、給湯器(1カップ瞬間湯沸し器)として利用出来るなら便利だゾ!


注文 & 到着!



↑新品の TASSIMO T40 本体はイギリスのYORKから送られてきました。

↑本体のシリアルをネットで登録すると、£20(約3000円)のコーヒーカプセルオーダー、ディスカウント の案内。

↑カプセルを注文。 £35以上は送料無料、以下では送料£5。 ということで、£35以上をカートに入れて、£20割引を利用。 ちょっとオーバー(£2.48=約372円)したけど、少しお得なディスカバリーバンドルと、ミルクカプセルを使うラテと、同じくラテマキアートキャラメルを選びました。

↑大量のカプセル (T-DISC)が オランダの HOUTEN というところから送られてきた。
 £37.48=約5622円相当、 10種類で128杯分 です。 左上のカプチーノと、下の3つ、ラテ・ラテマキアート・ラテマキアートキャラメルは、エスプレッソカプセル+ミルクカプセルの2つを使って1杯を煎れるもので1パッケージで8杯分、他のものは1パッケージで16杯(16カプセル)です。


カプセルコストはちょっと高い・・けど、量・味は?

TASSIMOは、ミルクカプセルを併用して、ラテ、カプチーノを簡単に作れるので、ライバル機は 日本でも販売されている ドルチェグスト です。 本体としては手動で湯量セット操作が必要なものの、その後が自動ストップとなる ジェニオ が近いでしょうか。 (TASSIMOは全自動)


コーヒーカプセルは、イギリスamazonの送料無料価格のラテで比較すると、ドルチェグストは £11.31で24杯分=1杯£0.471=約70.65円、 TASSIMOは£24.95で40杯分=1杯£0.623=約93.45円 となります。 もう少し安くなるフレーバーもありますが、 基本、TASSIMOのほうが若干高価。


↑その、 COSTA LATTEのパッケージ。
 ミルク+エスプレッソ=325ml 、つまり1杯が325mlとなります。 カプセルの内量は、 8x9g , 8x52g (48ml) と記載されています。
(ドルチェグスト ラッテマキアートは合計で220ml なので、 TASSIMOのほうが105ml多い)


パッケージが大きかったのは、外装袋の中に、小装箱が3箱も入っていたから。
エスプレッソカプセル8個x1箱と、ミルクカプセル4個x2箱



↑TASSIMOのカプセル(T-DISC) はこんな感じ。 結構大きい  のと、大事なことは 「液体ミルク」 でたっぷりであること。 カプセルの構造も単純ではない。 人それぞれ、好みの問題ですけど、以前、試飲で味わい比べた際にミルクパウダーを使うドルチェグストよりは、液体ミルクのTASSIMOのほうが私は美味しかった・・というのもTASSIMOを購入した理由です。
液体ミルクたっぷり使う & カプセル構造が単純ではない & カプセルでかい & 立てて下からカプセル取り出せる内箱 & 出来上がり量が多いものもある  など・・ 色々と、ドルチェグストよりコスト高となる、わかりやすい理由があります。


↑ラテ・カプチーノ系 のコストを下げるには、エスプレッソのみのカプセルを購入し、ミルクカプセルを使わずに、泡ミルク器具+牛乳 ですね。 さらに高くても良ければエアロチーノなど。  洗ったり片づけたりの面倒な手間が嫌な人は、ミルクカプセルを使って、1杯、約93.45円。

↑TASSIMO COSTA LATTE のパッケージ記載の成分表。 ミルクカプセルが、インチキ油で作られたコーヒーフレッシュ ってことはありませんのでご安心。 ちゃんと牛乳です。 ミルクカプセルに砂糖が入ってます。 甘いの苦手、カロリー抑えたい人には "JACOBS LATTE MACCHIATO LESS SWEET" というカプセルもあります。

↑または、ミルクのみのカプセル £3.69/16杯=約35円/1杯  で泡ミルクを抽出後、好きなエスプレッソカプセルで作れば砂糖なし。 そこにキャラメルシロップ、ヘーゼルナッツシロップ、バニラシロップなど、好みでトッピングするとか。


さて、TASSIMOの味。 以前試飲はしてましたけど、家で落ち着いでゆっくる味わって飲んでみて、本当に美味しくて感動しました。 私がネット上でコーヒーマシンのレビュー読んでも伝わらなったのと同様に、皆さんにも伝わらないと思いますが・・w。

インスタントで充分だと思ってた貧乏野郎の私ですが・・・買ってヨカッタ、大満足なのです。

カプセルコストを高いと思うか思わないか・・なんですけど、在り来り表現だけども、いつでも美味しいコーヒーが家でスグに飲める ってことです。 特に、私の住むイギリスは、日本と異なり、 【缶コーヒー】 というものがありません。 美味しいホットコーヒーが安く飲めるセブンイレブン、マクドナルドも近所に無いし。
コンビニやスーパーはあっても、日本とは販売ドリンクの種類が全然少ないです。 飲料自販機ってものが基本的にない。清涼飲料も、コーラや、ファンタはあっても、アイスティー・ウーロン・緑茶・麦茶・ポカリ・・・私が子供の頃から当たり前に飲んでるものが、当たり前にいつでもどこでも買えるものが売ってない。 欧米でコーヒーマシンの普及が高いのは、そういう理由もあるのかと思います。
ということで、もし、私が日本に住んでいたとしたら色々買っているだろう嗜好品・飲食費を考えれば、1日に1~2杯、カプセルの95円のコーヒーを飲んでも高くないかなと。
初期コストの本体購入費の実質1500円、そもそも安いですが・・給湯器として利用できているから、既に元は回収できた感じ。保証期間は2年もあるし。
本は中古本買って読む、映画はBLU-RAY買わずにレンタル、ゲームは完全無料のものだけでアプリ内課金に手を出さない、食費は外食せず・・・・美味しいコーヒー飲んでリラックスするために出費を抑える方法は色々ありますね


構造・仕組み




↑使用済みカプセル。 コーヒーは抽出後のカスが残り、ミルクは空になります。
構造は底面(ラベル面)の淵(ふち)から送り込まれた湯が、カプセル内を通り、最後に中央の穴から落とされて、カップ(グラス)へ注がれる・・逆噴水みたいな。 そのため、蓋となるアルミラベルは外周円と、内周円がかなり強い接着となっている。
 「コーヒー粉を取り出して、自分で詰め替え」 の再利用は難しいと思う。 内周円と外周円で気圧で漏れない超強力な接着が必要だし。 調べたけど非純正互換コピー品、詰め替え的なものは売られてない。 製造採算合わないと思われる。  消費期限は今回届いたものを全部確認したところミルクカプセルを使うものは来年の6月、他のものは来年8月でした。



↑カプセルはプラスチックトレイ上にセットし、上部カバーを閉じると、2本の管がカプセルのアルミ蓋を破って刺さる。 細い穴から熱湯が出てきて、カプセル内を通過した湯が太い穴から排出されます。 その横にあるのがバーコードリーダー。



水タンクは背面にあります。 ハンドルがあり、真っ直ぐ上部へ引き上げて抜く・真っ直ぐ下方へ降ろしてセットなので、最初の写真のように本体を背面の壁と隙間なく設置しても、本体部を全く移動させることなく触れることもなく給水可能。 水タンクは自立するので持ち続けることなく、浄水器やペットボトル水からラクに給水できます。タンク上部の黒い蓋は外して全開できます・・が、中央に穴が(空気孔?)あるので蓋を取らない、タンクを取り外さない給水も一応可能。
そして、容量は、たっぷりっ の2リットル! 一人暮らしのあなた、「そんなデカイのいらねーー」 って思いましたね。  コーヒーを注ぐ前にカップを湯通しで温めるとか、ティーポットに熱湯を注ぐとか、給湯器としても使えるのだから 2リットルは便利ですよ。
水タンクを外すと背面にスリットがあり、黄色いサービスディスク と、 紙の簡易説明書が入ってます。


操作方法


TASSIMOには、"電源スイッチ" と "ボタンがひとつ"  あるだけです。

水タンクに給水してセット → 電源オン → カップを置く → カバー開けてカプセルを置く → カバー閉める → ボタン押す  → カップに注がれる → カプセル取り出し廃却 → 電源オフ

ラテ・カプチーノでは、ミルクカプセル で抽出後に、エスプレッソカプセルで抽出を行います。

ー動作とLEDについてー
 電源オン直後のみ、ボタンの周囲の5つのLEDが点灯し、 すぐにスタンバイ状態の左側オレンジLEDになります。
 カバーを開け、カプセルセットし、カバーを閉じてバーコードリード完了すると READY状態を示す上側の緑が点灯。
ボタンを押すと先ほどの上の緑が点滅し動作開始。 既定より濃いコーヒーを好むなら抽出動作中にボタンを押して抽出停止。
抽出動作が終わると5秒程度? 右側の緑が点灯します。 このときににボタンを押すと、押し続けている間に、湯が追加ででてきます。 薄めのコーヒーを好む人はこの操作。
オレンジLEDが点灯しスタンバイ状態に。
水が少なくなると左下点灯、 内部洗浄が必要と判断されると右下点灯。

http://www.youtube.com/watch?v=zeS921M0Lbo
↑TASSIMO で ラテ。 動画の機種はT20ですが、T40も同じです。 お湯の量、温度、抽出速度  は、カプセルに記載のバーコードを読み取り、自動決定なので、ユーザーはボタンを押すだけの簡単操作。  動画で、最初にミルクカプセルセット後に、ぼたぼた垂れるのは液体ミルクカプセルのラベルを破って穴が開いたから。 カプセルは逆さセットなので最初は必ずミルクが垂れる。 エスプレッソカプセルをセットしボタンを押してから、エスプレッソが出てくるまで時間がかかっているように見えますが、カプセル内に湯を少しだけ通して待つ「蒸らし」をやっている。 ミルクの時はそれがない。 バーコードにそういう制御指令が含まれています。 ミルクカプセル取り出して、エスプレッソカプセルをセットするところは、少し慌てすぎ、蒸気出てるのに・・。危険に見えるます、あと5秒待ったほうが良い。。
↑10種類、128杯分。 全部飲むのに半年かな?   バーコードハッキング
TASSIMO は バーコードを読み取って、抽出温度・抽出水量・抽出時間(速度) を自動決定します。 つまり、その仕組を理解し、自分でバーコードを作れば、 好みの温度・水量で自動給湯する給湯器としても利用できてしまいます。
↑は TASSIMO の カプセルの例。  (実際のENGLISH BREAKFASTはこのコードではないですが、例ということで)
TASSIMOのカプセルのバーコードは、 "Interleaved 2 of 5" という規格で6桁の数字です。 そのうちの、最初の4桁を2進数に変換した際の、 1~2桁目:温度 3~4桁目:蒸らしを行うか 5~8桁目:給湯量 9~11桁目: 抽出速度? と、解析されている方がおります。 記事のコメント欄も参考になります。 http://www.chapmanconsulting.ca/post/2007/12/02/Hacking-the-Tassimo-Part-2-Breaking-the-Code.aspx
紹介されているコードや、自分の好みの設定のバーコードを作って印刷、 または、使用済みカプセルからバーコード部分を切り抜いて、付属の黄色いサービスディスクのバーコードを覆うように貼り付けて(または、利用したバーコードを本体のバーコードリーダー部にズレないように置いてからサービスディスクセット) 、カバーを閉めてボタンをポンで 指示した温度で指示した量の湯が出てきて止まりますよ。
ティーバッグ紅茶を飲んだり、 インスタントコーヒーを美味しく飲んだり・・・。 便利です!

この黄色いサービスディスクは本体に1つ付属で、紛失・破損? したら部品として別途購入できるのですが・・・なんと、1つ £5~7 (750円~1050円)と、結構高い。
それで、今回の、新品本体が実質£10(1500円)で買えるキャンペーンでしたから、、既にTASSIMOを持っていて、サービスディスクを追加で欲しくて本体ごと買った人もおり、、 4日間で6万台が完売したそうです・・。  そりゃ、買っておいて損ないものな。

※サービスディスク & サービスディスク記載のバーコード  は、 本来、お湯のみを流して内部パイプ洗浄を行うためのもので、本体購入後、初回運転時はサービスディスクを用いて、5回 (約200mlx5回)の湯沸かし排出を行うように説明されている。 のだが、その湯の温度は、インスタントコーヒーを美味しく飲める熱い温度ではない。ぬるい。


というワケで、日本で売ってないコーヒーマシンについて、日本語で長々記事書いて・・、誰が読むのか・・読んで下さったかたアリガトウございます。。

日本には インスタントコーヒーを美味しく煎れる ネスカフェバリスタ とか、 日本茶に適した給湯できる保温電気ポットとか、 酒燗機とか、、缶ビールを急速冷却する装置とか、 ビール泡立て機とか・・・、いつでも買える缶コーヒーに、あらゆる種類の自販機に・・・ そりゃ、日本を初めて訪れる外国人はビックリしますよ、ねぇw