2012年5月4日金曜日

iriver StoryHD font mod IPA明朝で落ち着いた件

ステマってことじゃなくて・・ですね、

「StoryHDっていいよな」
「安いし、軽いし、XGAだし、zip画像読めるし、全画面表示だし・・」
「フォント入替できるようになったのが、スゲー嬉しいし」
「今んとこ、自炊読書野郎には最高の電子ペーパー端末じゃね?」

・・・というような、リアル会話をできる知人がいないことが残念なebook野郎のオッサンです。

StoryHDには不満点もあるけど、同等の対抗が存在しない唯一製品ですし、製品のターゲット・コンセプトも、日本国外機なのに最初から日本語メニューが搭載されていることからも、KindleやNOOKとは違うものだろうし。

どんな製品でも、メーカーが作って販売しているもので100%自己満足できるものはないですよね。StoryHDにおいても色々あるけど、全然満足できてなかった中華フォントを自分の好みのものに簡単に入替できるようになったことは、スゲー嬉しいことです。

フォント埋め込みなしのPDF,EPUBを利用する人にとっては本体に転送できる作品数が倍以上になり、PDF作成時間も早くなり、それでいて、自分好みの美しいフォントの縦書き表示で快適読書できちまうのだから、ホントすごい。

『改造』って言葉を、不正とか脱獄(Jailbreke)でとらえるのではなく、使い勝手を良くする自己責任での『改良』って思うのがいいですかね。それを全く出来ない製品が沢山あるなかで、出来る、しかも"簡単に出来る"のはスゴイことです。


さて、今回の記事の本題。
自由なフォントに入替できるもんだから、いっぱい試しました。
他のTrueTypeをOpenTypeに変換して太さ色々イジってはStoryHDに転送してファーム書き換えして・・。
たぶん、40回位ファーム書き換えやったんじゃないかと。 おいおい。

で、結局、私としては ↓↓コレに落ち着きました。



IPA明朝 (6万文字44.1MBではないほう) を、武蔵システムのOTEdit for WindowsTTFからOTFへの変換 で、手順12の後に
『変形 太字 縦横 10』
です。手順14,15,16は StoryHD用の入替フォント用途には不要で、13終わったら『AdobeHeitiStd-Regular.otf』にリネームでStoryHDのHackフォルダにコピーでOKです。

↑の写真は、
夢野久作 ドグラ・マグラ 916KB の青空文庫テキストファイルを、
青P 2.04 試用版 で、
フォントタブ → 縦組み、半角文字を横組み、本文16、ルビ8、ページ10、フォント埋込無し
テキストタブ → 用紙サイズA4、行末を揃える、行間8、文字間0
余白タブ → 上下各65 左右各30
ヘッダフッタタブ → ページ番号左,55
のPDF出力は共通で、

上左は 段組1,段組間0, StoryHDでPDFズームを1回操作したもの (999KB)
上右は 段組1,段組間0, StoryHDでPDFズームを2回操作したもの (999KB)
下左は 段組2,段組間18, StoryHDでPDFズームを1回操作したもの (1006KB)
下右は 段組2,段組間18, StoryHDでPDFズームを2回操作したもの (1006KB)

です。
本体は StoryHD Basic 1.28

StoryHDって、Kindleみたいにスクリーンショット撮影機能ないから、フォント入替やってると
「さっきのフォントに比べてコレってどうなの?」
になりがち・・・
ということで、フォント自炊(?)の参考になればと。

ちなみに青キン明朝フォントもIPA明朝から生成されたもので[処理には数時間かかる]とかかれてますが、OTEDITでのStoryHD用フォント作成は全部込みでも数分で完了します。 太さ変更8だと線が細いし、12や15だと太すぎて文字潰れ発生しで、10だと私的にはちょうどいい感じ。


今回の撮影は、真っ暗部屋にてBELKIN読書灯を使っているところです。 日中の室内撮影より綺麗に採れたかな。実際には写真画像よりも、もっともっと白地が真っ白でキレイです。電子ペーパーと高輝度白色LEDはイイ組み合わせかも。

-追記-
なんで2段組PDF出力での読書をしているかを書き忘れました。
↑の写真のドグラマグラですが、1段(段組なし)では527ページ、2段組では505ページになります。 若干・・ですけど、2段組にするとページ数が減るので、ページ書換回数が少ない分、1冊読むための電力量節約(セコイw)になります。 それと、裸眼視力が良くないので、画面を近い距離で見がちで、短い1行が沢山あるほうが目の上下移動量が少なくて読みやすいかなと。 作品によっては1段組で上下余白多めほうが読みやすいものもありますが、好みの問題ですね。