2012年2月22日水曜日

日本の携帯電話 1億2千5百5十5万台 と 日本の電子書籍端末



携帯・PHS「1人1台」超える スマホ人気で契約増
http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY201202210659.html

> 携帯電話・PHSの普及率がついに1人1台を超えた。総務省が21日発表した昨年末の契約者数は1億2986万台だった。全人口のうち契約者が占める割合を示す人口普及率は101.4%となり、初めて100%を突破した。スマートフォン(多機能携帯電話)の普及で、1人で複数台持つ人が増えているようだ。
> 契約数の内訳をみると、携帯電話が1億2555万台、PHSが431万台で、携帯電話だけの人口普及率は98.0%だった。
> 携帯・PHSの人口普及率は統計を取り始めた1988年度末にはわずか0.2%だった。95年にPHSが事業をスタート、00年度末には加入電話の契約者数を逆転し、2人に1台となる52.6%まで伸びた。ここ数年は年数%の伸びが続き、昨年はスマートフォン人気もあって契約が伸びた。(若松潤)





もし、私が日本に住んでいるなら「ふーん」か、
携帯ショップ店員による携帯持ってない人へのセールストークが「1人1台は当たり前の時代なんですよ」とか、2台持ちの勧誘に・・・とか利用されるのだろうなぁ、
と思うくらいの記事なのだけども、

イギリス住まいのebook野郎として、違う視点で掘り下げてみるとする。


携帯電話保有数が 「日本で1人1台」 「アメリカで1人1台」 「イギリスで1人1台」 と言うのは似てるようだが、その携帯電話端末実情が決定的に異なると思う。

「日本で1人1台」と言う携帯電話は、それら全部が、最低限【日本語表示・日本語入力できる携帯電話】 であるということ。 スマホではないガラパゴス携帯であったとしても、日本のものは日本語を読める解像度のディスプレイを搭載していて、欧米品に比べたら高コストの携帯電話なのだ。

メール、ネット、iモードなどのサービス、アドレスブック機能を一切利用しない人の携帯電話でも、日本のものは漢字や、最低機種でも片仮名表示はされて当たり前であろう。


ちなみに私が今、イギリスで使ってるプリペイド携帯電話は↑↑画像のNOKIA1650だ。 キレイっぽい画面だと思ったらとんでもない、128x160pixels しかない、表示入力できるのは英数字のみ。。 英語圏で通話とメール(SMS テキストメッセージ)だけ使えればイイって人には充分な端末なのだが。

こういう低スペック端末を大量に含めたのが「アメリカで1人1台」 「イギリスで1人1台」 の意味であり、こういう端末皆無なのが 「日本で1人1台」ということであろう。



電子書籍端末 kindleなどが欧米では沢山売れていて、日本ではSONYのPRSシリーズなどが普及しない理由は、既に日本人の殆どが電子書籍閲覧に充分スペックの携帯電話を所有済み である ことが一つの要因であると思う。


スマホがまだ一般的でなく、128x160pixels しかないないような欧米携帯事情では ケータイ読書文化、サービスなどそもそも無かったに等しい状況のところに、600x800pxの、通信機能を内蔵の、いつでもどこでも本を電子的に購入・閲覧できる端末が 米国Kindle、知名度あるamazonからの発売だったから売れまくって当然だったと思う。 欧米においては、今後もまだまだ売れると思う。



電子書籍を読むには電子書籍リーダー機能を持った何らかの装置が必須である。 電子書籍コンテンツは通常、店頭で売ってるものではないから、購入のために通信・電子決済行う必用もある


QVGA(240x320px)以上の解像度の携帯電話なら、美しさは一度に表示できる文字数などに拘らなければ日本語テキスト電子書籍リーダーとして使えるだろう。(実際、日本語文章を読む、電子辞書端末はそんな解像度のものが一般的だったし。) 携帯電話は通信でのコンテンツ入手・電子決済も当然できる。


液晶端末だったら、0円でもフルカラー高解像度の携帯電話が買えて日本語電子書籍コンテンツを読める。さらに ネット閲覧も、写真・音楽・動画再生、動画・写真撮影 今どき、ストレス無くできて当たり前。




4月に発売されるかもしれない、電子ペーパーの日本版KindleTouch、いったいどれくらい売れるのだろうか・・。 液晶端末と比べたら、白黒表示のみだし、ネット閲覧は実用外の遅さだし、、。

電子ペーパーデバイスのメリットと価格を理解できる人は買うだろうけども、、一般訴求が難しいよなぁ。子供のゲーム機だってフルカラー高解像度液晶な現代では。


カラー電子ペーパーも、安価な液晶タブレット氾濫の時代において、どれほどの消費者がそれを求めて待っているというのだろうか。

もし、私が、電子ペーパーの電子書籍端末販売の営業マンだったら、、日本人にどうやってそれを売り込むだろうか。 どうしたら、その端末販売で会社が儲かるのか。

と、考えてもしょうがないことを考えてしまう今日この頃。

(StoryHdのような、自炊利用に便利で安価な端末が日本で発売されないのは、出版業界のオトナの事情がありそうな気がする・・)





あー、すんません。
電子ペーパー端末に不満や文句を言ってるんじゃないんですよ。

SONYだけでない、 日本の沢山のメーカーから、日本人が開発した日本人のための日本人が使いやすい電子ペーパー端末が色々登場して、それを海外対応にした、日本品質デバイスが現在のiPhone,iPodTouch,iPad,Kindleなどのように世界中に広まって欲しいんだな。

あれ? SHARPのガラパゴス端末って、XMDFフォーマットとともに課外展開も計画してたんだっけか・・・。


とりあえずは、どれほどの電子書籍端末メーカーがepub3対応してくれるか、だな。

キレイな縦書き表示以前に、日本語文章読むのに中華フォントになってしまうような端末が新発売されているうちはマダマダなのかなぁ。


追記
4月のamazonの日本語電子書籍参入ってのは、既存の、例えばdocomoガラパゴス携帯にも、 日本amazon kindle 電子書籍リーダー が提供されるのかな。 そうしたら、別に kindle touch の端末売りで収益上げなくてもイイんだよな。
出版社との揉め事はあるけど、それを乗り越えて、消費者に安く提供する努力をすれば売れますよね。