2013年2月8日金曜日

Kindle 5 買った



Kindle Paperwhiteの売り文句に納得・満足できず返品した私、気にはなっていたものの購入に踏み切れなかった Kindle5をやっと購入しました。

「iPad Mini Ratinaが発売されたら絶対買う」
「Kindle Paperwhiteの後継機で物理ページ送りボタン付き&照明ムラ無し&軽量が発売されたら絶対買う」
を前提に。

Kindle5とは?
Kindle5 (Kindle Fifth Generation)は、Kindle4の後継機として2012年9月に発表されたモデルです。
解像度・サイズ・重さはKindle4と同じ 6" SVGA 600 x 800px / 166 x 114 x 8.7mm / 170g 。
CPU/クロック/RAM容量/バッテリ容量/動作時間などもKindle4と同じ
ファームウェアもKindle4/5で共通らしい。
Kindle4との違いは、
・$79(広告あり)/$109(広告無し) → $69/$89へ値下げ
・電子ペーパーディスプレイのコントラスト向上 (パネルが変わったということ?)
・ページ送り速度15%高速 (〃)
・筐体色が灰色から黒に   です。

Kindle Paperwhiteとの違い
購入に踏み切れなかった理由がこれらでもあります
Kindle5は高価で低機能
→ 今回はamazon.ukの1日限定セールで£69→£59(約8680円)で買いましたが…日本では高機能・高性能な Paperwhiteが7980円で買えるわけで。今頃Kindle5を買う日本人は滅多にいないと思われます。Kindle5はSVGA(低解像度)/ライト無し/日本語電子書籍の購入閲覧不可能 ですよ。 

Kindle5は軽くて小さくて物理ページ送りボタンがある
→ 最新機種のPaperwhiteは 169 x 117 x 9.1mm 213g。 Kindle5のほうが43g軽くて、若干小さくて薄いです。そして私が最も魅力で電子ペーパー機には必須と感じる物理ページ送りボタンが筐体左右にあります。

タッチパネル無しモデルはKindle5が最後なのでは?の不安→だから買った!
ページ送りは物理ボタンで確実に行いたいのです。タッチパネルはあってもいいけど…物理ボタンを無しは困る。タッチパネルの必要性を感じない人にとっては、タッチパネル部品・回路無しの分、軽量・小型・省電力(同じ動作時間なら軽量小型のバッテリ搭載で済む)が魅力に感じます。
今後の電子ペーパーKindle機の予想として、

・新Paperwhiteで物理ページ送りボタン付き
は、もしかしたら来るかもしれない・・。さらにライトムラが無くなって、日本のコミックを沢山保存できる大容量メモリ搭載版。
けど、 Kindle5の170gと同等か、それ以下の軽さになるとは思えないし、それがイギリスで£59で買えるようになるとも思えない・・。

・Kindle6 (Kindle5の後継機)
は、無いと思われる。 XGAで日本語電子書籍も普通に利用できて軽くて物理ボタン付きで安価 が登場したら嬉しいけども・・日本での電子書籍&端末販売も始まったので、今後、端末からの書籍購入のために、日本語かな漢字変換を行えない端末の登場はなさそうだし、世界各国向けに物理文字キーボード付モデル登場(Kindle3の完全日本語版的な)は絶対ありえないし・・ するとPaperwhite系列のみ生き残りになりそうな。

・Kindle5 さらに若干値下がりで今後も数年継続販売
は、ありそう。 物理ページ送りボタン付きが好き、端末価格は安いのがいい、小型軽量がいい、ライト無しでもSVGAでも構わない、欧文電子書籍さえ読めるなら。 という人は欧米には沢山いるわけで。

FireHDのように液晶タブレットで動画、アプリ、音楽、カラー雑誌コンテンツ販売で収益を伸ばしたいamazonが電子ペーパー機を今後どうするのか、、。

色々気になるから、魅力端末は買えるときに買っておこう!!  と。


↓包装袋から取り出した

↓初期起動中

↓日本語は絶対選べない完全欧米仕様
 (Kindle4同様に日本語丸ゴシックフォントは入ってます)

↓Wi-fi設定画面
上下左右カーソルキーで選ぶ、中央キーで選択 という、ファミコンコントローラーでの文字入力的な。
物理キーボード付きでも数字入力にShiftが必要だったり、指が痛くなるStoryHDに比べて、Kindle5の文字入力はかなり快適。CPUが新しいとか、パネルの応答速度が速いとか、ファームウェアがよくできているとか、とにかくキビキビ軽快に動作すると感じました。

↓(参考 Paperwhite構造)
Paperwhiteの開梱時より白く感じるのは、Kinlde5には"LIGHT GUIDE", "TOUCH SCREEN" が無いからでしょうか?


↓初回起動して言語UKを選んだ直後にPCとUSB接続すると、空き容量1.34GB / 1.39GB

↓プレインストールのdocumentsフォルダの中の辞書ファイルや取説を削除すれば、さらに48.5MB利用可能に




↓日中、日陰の室内にて青空キンドルで配布されているサンプルファイルより、kumono_ito_normal.pdf を表示させたところ

↓拡大  SVGAなので…、こういう品質。 

↓このブログ的に重要な iriver StoryHDとの比較 (同じファイルkumono_ito_normal.pdf)
・Kindle5のほうが白地が白いとハッキリわかる
・Kindle5は画面内へのフレーム影が少ない (画面とフレームの段差が少ない)
・でも、XGAのStoryHDのほうが文字・表示品質は綺麗だし、「Page XX」とかシステム表示なしで全画面利用できるから、同じ6インチ画面でも無駄表示がなく表示の美しさ読みやすさでは優れていると思う。


ページ送りボタンについて
Kindle4と多分同じだと思いますので、使用感は Kindle4のレビュー記事をネット検索していただければよいかと。
ご存じない人のために説明しますと、左右辺に前・次ページの物理的に押し込むボタンが付いています。次ページボタンは長く、前ページボタンは短いです。長くて大きくて押しやすいのが「次ページ」
この使用感は、実機を触って体験しないとわからないと思うのですが、個人的な感想を述べますと、
「妙!」です。慣れるまでは。
普通、一般的な機器では、本体の左右辺部に付いているボタンというのは、iPhoneやiPodTouchのボリュームボタンのように横から本体中央側に向かって押し込むのが多いと思いますが、、Kindle5のコレは、ギリギリ側面でもあり、ギリギリ表面でもあるという位置にあるもので、例えるならiPhoneやiPodTouchのホームボタンのように表面からしか押せないのです。前面から背面方向へのみ押し込み可能。
横幅114mmですから、親指と他4本指にて余裕で片手で握り持ちできます。重さは170gですから握り持ち続けても疲れません。(ちなみにNexus7はちょっと大きい120mm,ちょうど倍の340g)
し・か・し!
握り持ちした際の親指では、ページ送りボタンは横から押し込みができないために、片手持ち読書は困難なのです。 親指の横、または、四本指のほうを使って、本体前面から背面方向に押すみたいな、やりにくい片手持ちとなります。
ということで、本体をケース無しで片手持ち読書のしやすさという点では、ページ送りボタンが画面下部中央にありキーボード部を包んで握りやすいStoryHDのほうが、個人的には使いやすいです。
縦型スマホ握りでページ送りしやすいようにしなかった設計・開発の意図がわからんです。。
ボタン押下音や反応までの圧力はStoryHDの銀色バーに比べたら、とても静かで滑らかで快適です。色・デザインの良さについては敢えて言うまでもなしで。


四本指を入れられるケース(カバー)は必須!
ケース無しでの片手持ち読書がちと大変・・・というのは、以前Kindle4のデモ機で体験済みだったのでわかってたこと。 で、 このケース です。Paperwhite用に買ったものの、Paperwhiteを返品したので活用できずにいたこのケース。純正品より安くて便利なこのケース。

四本指が後ろのポケットに入ることで、普通に片手で安定保持できて親指でページ送り操作できるし、左右どちらの手でも違和感無し問題無しは当然なうえに、

やりたかったこと、 寝ながら快適読書!

↓ベッドで左向きに寝ながら読書
写真内の左手の親指を押し込むだけでページ送り
(実際、寝ながら写真撮影試みたら難しくてブレてます、すみません)

↓ベッドで右向きに寝ながら読書
左向きに飽きたり疲れを感じたら、即寝返って右向きに。右手で同じように持ちなおすだけ。
写真内の右手の親指を押し込むだけでページ送り


当然、もう片方の手・腕はぬくぬくの蒲団の中。
こういう、どちらの手でも違和感なく同じように持ち替えできて操作感も変わらないって、 Kindle Paperwhite, Kindle Touch, そして Kobo Glo, Touch, Mini も多分できないです。 ページ送りと認識するタッチ領域が左右操作で異なっているとか、手を変えると加減が変わってしまい、タッチにせよフリックにせよページ送りミスが発生したり。
読書に集中してるときに、ページ送りが反応してくれなかったり、誤反応で勝手に数ページ送られたり、勝手に前ページに戻ったりすると、ちとイラッとしますからね。 2ページ送られた時には、そこまでの読書であまり使わなかったページ戻り操作をせねばなりませんし。違う操作を敢えてさせらるのも困る。イランことしてくれるなと。

画面内に指を運ぶ必要がない、フレームと画面とで違う材質・触感を触り合うことがない、画面に指を置いてたら必要ないのに単語の意味表示がポップアップされてしまい取り消し操作・・ということがない、画面が汚れない・・、3ページ送るには3回カチカチカチと押すだけ。

まぁ色々ありますけど、まとめて言うと、物理ページボタンがあると、読書中、「イラッ」とすることがない!
と、思われます。
このケースを使っての寝ながら読書では、天井を見上げての片手持ちページ送りもどちらの手でも全く問題なくできます。


↓左手片手持ち読書快適
右手は…… コーヒーカップ持ってるとかねw
読書中の右手ってアレじゃないですか…(自主規制w)


昨今のAndroidタブレットでは「ホーム」「戻る」ボタンなどが画面内に表示され、物理ボタンが少なくなってきておりますが、Kindle4、5には電源や、方向キーそれぞれを1つと数えると、実に14個ものボタンがあります。 ファミコンコントローラーの「SELECT」「START」のように同時タイミング操作がなく需要の少ないボタンを無くしてコスト削減することは簡単だと思える時代に、、左右それぞれに同じ機能のページ送り・戻りボタンを搭載し続けていることは改めて有難いと感じました。 Shiftキーが片側にしか無いキーボードとかありますよね。


Paperwhiteより高価で低機能・低性能な Kindle5。
私のように、「物理ページボタンが好き」  「自炊用に余白除去PDF作ること面倒に思わない」 「自炊画像・自炊テキストPDF読書できればamazonの日本語電子書籍読めなくとも構わない」 「Kindle5ではコミックや2段組み小説など読まないと割り切るからSVGAでも構わない」  「照射ムラのあるライトなら無くともイイヨ・・」と言う人で、タッチパネルではない物理ページボタンに魅力を感じる人には、軽くて小さくて本当にオススメの良質電子ペーパー端末です!  (でも、購入に踏み切るのは難しいよな、ワカル。 日本からでは輸入購入になるし)