2013年11月23日土曜日

iPad mini Retina 読書が疲れる 30分が限界・・


どちらの画面が、読みやすそう、疲れにくそう  と感じますか?
視認性として、どちらの画面が、記事を速く読めそうですか?

左側が Nook HD 7  (7インチ  1440x900px)
右側が iPad mini Retina (7.9インチ 2048x1535px)
です。 どちらも、明るさ最大にして真っ暗な部屋で撮影したもの, アプリはともに Chrome ブラウザです。

解像度・画面サイズ・文字サイズ・フォントの違い  を無視して、背景の白色の見え方に注目してください。 左の画面のほうが好み!  と感じた人は、私と同様に iPad mini Retina を読書用途、小説を読む、ネット・メールなどで文字を連続して読みつづけると、疲れを感じるかもしれません。

『疲れる』というのは主観で、個人差があります。全く同じ作業・仕事を、同じ場所で同じ時間行っても、疲れの感じかたは人それぞれです。 目の疲れの感じかたは、年齢や生活環境から健康状態でも異なるでしょう。  私は40過ぎのオッサンです。

写真では伝わらない疲れの感じかたとしては、iPad mini Retina 画面は、特に白色部が多い状態では ギラギラして見える、目がチカチカする、頭痛を感じる  という感じ。 20~30分、文字を読み続けると、すごく疲れます。夜、布団の中で寝ながら文字読んでたら、翌朝も疲れが残ってケダルイ感じ。  今まで、Nook HD では全然感じなかった疲れです。

iPad Mini Retina 画面の色表示特性について、色々なレビューを見かけます。 液晶部品が、シャープ製と、LG製があるとか。 私の購入した個体と、私自身の疲労との相性なのかもしれませんが、 電子読書用途において「iPad mini Retina 画面で疲れを感じたオッサンもいるんだな・・」と、これから購入を予定している人への参考にしてもらえれば。安くない買い物ですからね。

↑全画面・白色 (RGBで255/255/255  FFFFFF の真っ白)画像を表示したものです。 肉眼では右側のiPad mini Retinaの画面はギラギラして見えます。 左側のNOOKの液晶画面が暖色の白とすると、iPad mini Retinaの画面は寒色の白でしょうか。

↑ iPad mini Retinaは、 Retina解像度により、小さな文字もハッキリ描画され、画面はNookより大きく、WEBページ全体の閲覧性も良いです・・が、白い部分が多い表示を見続けると iPad mini Retina は極度に疲れるのです。

↑この撮影画像(デジカメのホワイトバランスを↑↑とは異なる設定で撮影)では、Nookの画面は、 赤・黄の暖色に見えます。 (注:肉眼では、こんな色には見えませんよ)
Nookは基本的には読書用途、もっと言うと Nookで販売されている英文テキストの電子書籍利用に発売された端末です。 よって、こういう液晶パネルを採用したのでしょう。

↑ zinioの電子書籍コンテンツを、Nook HD 7と、 iPad mini Retina で表示したところ。
こういう雑誌や、写真、ゲームなど、フルカラーのコンテンツを楽しむには、 iPad mini Retinaの画面は美しいです。 目の疲れは別にして。

↑iPad mini Retina の高精細表示がスゴイのは確かなコトです。

↑↑の画面を近くで撮影したもの。
右下の小さな文字、 ピンチインの拡大操作をしなくとも、標準でここまでキレイに描画されています。目を画面に近づければ、40オッサンでもハッキリ読めます。

↑ 見開き表示必須!!  と、いうことでなければ、、 iPad mini Retina は、雑誌のカラーコンテンツを楽しむのには良い製品だと思います。 片手で鷲掴みで握り持ちできますし、重くないですし、バッテリーも長持ちだし、、

↑文字が小さいと感じたら、指2本を画面に置いて広げれば(ピンチアウト)このとおり。

↑コミック読書は、文字量が多くなく、サクサクページ送りして短時間で読めるものなら、疲れないです。

↑吹き出しの文字の拡大、キレイですね
漢字がゴシック体、仮名は明朝体なのもハッキリわかります



↑キレイなのは確かなのだけど・・・
文字を連続して読み続けると、iPad mini Retinaの画面は疲れるのです。 雑誌の文字オンリー記事、自炊・購入電子書籍、メール、ネット記事閲覧など。 Nook HD 7の画面のほうが個人的には疲れないです。

ここまで読んで、
『明るさ調整すればいいんじゃね?』 って思いましたね??
ダメなんです、適度な明るさに調整しても、ギラギラと、画面と自分の目の間で、チカチカ(?)と沢山飛んでいるような、明るい眩しいモノを見たあとに目を閉じたときのような、あの感覚がずっと続いてるみたいな。

↑iPadアプリの英和辞書です。
iPod Touchで、かなり使ってました。 「iPadを買ったら、広くて美しくて見やすくなるんだろうな・・」 と、期待してたのですが、、、が!  背景が、ギラギラしていて見てられない。 まいった。背景色の変更はできず。

iOS7を使うのも、iPad購入してからなのですけど、フラットデザイン化のほか、以前に較べてOSのUIの色が白く眩しい目が疲れるものになってしまいました。『メモ』アプリなんて眩しすぎ。以前の黄色い紙風のが全然よかった。 キーボードも基本は真っ白で眩しいし。。




白いギラギラした画面の文字が、 もっというと、
「ガラスの向こう側の、白いギラギラした画面に表示されている文字」を読むのに、とても疲れます。

読書系アプリで背景をセピア色など変更出来るもので読書するなら、疲れを軽減できそうです。 が、OSのUI色が基本的に白、 Safari、Chromeなどウェブブラウジング時の背景色は基本白で変更できないから疲れる。

iPad Airの発表時、WinXPのネットブックをコバカにする発言されてましたよね。。 ネットブックはiPadほどムダに高くなかったし、 そもそもタブレットと比較するのが違うけど、 非光沢画面で文字読み時に目に優しい製品も選べたし、OS自体にUIの各部を任意に変更する機能・テーマカラー変更を備えてました。 『目に優しい・眼精疲労を起こしにくい』という点では、ネットブックのほうが優れていたと思います。

昔のアナログテレビって、”輝度” ・ ”色あい” という強制調整が必ずついていて、画面に写っている内容を強制的に、好みの色・明るさに変更できましたよね。 ああいうの、タブレットにあってもいいんじゃないかと。 アクセサビリティの強制白黒と色反転だけでなく。

Androidタブレットなら、無料の画面フィルターのアプリを併用することで、電子読書のみならず、ブラウザでもゲームでも簡単にセピアや好みの色合いで表示することができますが、 iPadでは無理です。
ブルーライトを抑制するメガネをかけるか、  タッチパネルガラスに非光沢の保護フィルムをキレイに貼るとかでしょうか。

iPad mini Retina 、高解像度・軽さ・薄さ・早さ・デザイン・・・etcはスゴイのだけれど、液晶の表示品質に関しては目が疲れてガッカリでした。 私が若くて、電子ペーパー端末も、NookHDも所有してない人だったら、こんなもんかな・・と思えただろうけど。

iPad mini Retina、、 他機種に較べて高価で販売するなら、もっと現代の技術的に、イイモノを作れたんじゃないの・・と不満を感じました。 薄さ・軽さをアピールできる製品とするために、ディスプレイ設計・表示品質が犠牲になっているような??

ずいぶん期待して購入した iPad mini Retina ですが、『高解像度ならイイッ!』 ってもんじゃないですね。 表示の品質が重要なのだと、よくわかりました。 焦って早く買いすぎたな・・。