2013年11月11日月曜日

ノンフライヤー AirFryer HD9240 買った! 其の弐

Philips AirFryer HD9240 のレビュー、続きです。

まずは外装、開梱

↑外装箱。 イギリスの配送品質・・・
箱の大きさは縦・横・高さともに385mm、そこそこデカイです

↑箱側面。 フォーク・ナイフ・皿で『5x』と書かれてます、5人前同時調理可!

↑Airfryer XL。 ワールドワイドで2年保証!
最大1.2KGの調理可能 (従来機HD9220は0.8KG)
Made in Europe (本体底面に Made in Polandと書かれていた)

↑デジタルタッチコントロール、 お気に入り設定ボタン、 容積が約50%増えて5人前調理可、 2100W、 カラーレシピブック付き
そう、2100ワットなのです!!
   日本のHD9220は1425ワットですが、 このHD9240は、一度に料理出来る量が増え、調理時間も短縮されたゆえに消費電力もアップしました。 本体底面には、230V 50Hz 2075W と書かれてます。
 ヨーロッパは日本と違って100Vではないので、電気ポット湯沸し器も3000ワットで高速に沸かす製品も沢山あるから、時短のための正統進化と言えそう。
  電源事情からして・・この大型のHD9240の日本発売は無いかも?

↑正面。 タマゴの上下をカットしたような形。 店頭展示用説明POPと、表示イメージのシールが貼ってある。

↑調理の温度と時間の目安。 日本の製品は日本語表記ですよね。



↑背面。 光沢ブラックだから、迷惑なほど撮影環境映りまくり・・。 光沢なしのが売れると思うのだけども。。
 電源コードは巻かれて穴に入ってますが、長さは約80cmでHD9220と同様。 背面下部両サイドにスリット。

↑背面上部のスリット
調理動作中の排気は、背面上部からは暖かい(熱風ではない)風が、背面下部からは涼しい風がでてきます。 吸気は天面周囲から(だと思う)
壁にピッタリ付けての設置ができます。 従来機より奥行きが長いですが。

↑内部。 バスケット(籠)とパン(鍋)を引き出し外したところ
パンは写真手前の銀板に乗って固定され、本体内のレールに沿ってスムーズに収納され、本体内の4つの突起でロック固定される・・という感じ。 パンを乗せてスライドする手前の銀板は取り外しできません。

↑内部を見上げたところ。 熱風発生機構はこんな感じ
たぶん、HD9220よりも立ち上がりが早く(設定温度に到達する時間が短い)、かつ、内部風量も多くなってると思われます。 温度管理はデジタル制御だそうな。

↑ハンドル(取って)を握って、バスケットとパンを引き出したところ
パンは前述の銀板に乗っていて、レールに沿って、ここまでスルスルと引き出せます。
バスケットとパンは固定されておらず、単純に上から溝にそってハマっているだけ。 よって、HD9220のようにハンドルを持ってパンとバスケットを同時に持ち上げることはできませんし、パンとバスケットを分離するためのボタンロック機構もありません。
例えば、フライドポテト調理では、途中でバスケットをシャカシャカ振る作業が発生しますが、このHD9240だと、取ってを握ってパンを真っ直ぐ引き出し、そのまま上方へ持ち上げるとバスケットだけが分離し取り出せるので、そのままシャカシャカ振ってから、取ってを溝に合わせてセットして置き戻し、そのまま押し込めばレールに沿って収納され調理再開です。作業しやすいと思います。

↑ちょっと残念なのが、これ。 パンの中、奥方向に大きくなったバスケットを支えるための銀の金具があること。 これが無ければ、もっともっと簡単に洗えるのに。。バスケットを使わない調理をするにも、調理可能面積が減りますね。

↑パンはスライドする銀板に乗っているだけなので、パンの左右底か、左右上部を持ち上げることで、バスケットと一緒に取り外せます。 これらは丸洗い可能。

↑バスケットを外したところ  ハンドル(取って)とガッチリ固定されてます。 内部にMAXラインが示されてます。かなり上部までOK。 沢山調理しない私でも、深い耐熱皿も利用可能という意味で便利かも。

↑購入前からスゴク気になってのが「調理スペースは、どれほど大きくなったの?」 ってこと。 HD9220のレビュー見ると、必ずといっていいほど書かれてますよね、一度に調理できる量が少ないと。 で、どれほどのサイズなの? と思って、沢山のレビュー記事を読んだけど、実際の内部サイズを紹介しているレビューが全く見つからず・・。 家の近所に家電量販店もないのでHD9220との比較ができません・・・  (どなたか知ってる人、教えてください ebookyaro@gmail.com です)
ということで、まず、HD9240の鍋部分の内寸直径は、約255mmでした。

↑バスケット部の内寸直径は、上面、底面ともに約213mm程度。
ということは、長辺180mm程度の耐熱グラタン皿とか使えますね。
網はこのように固定されてます。ラジオペンチで周囲の金具を起こしていけば取り外しできそう。 ノンフライヤーのレビューで唐揚げ調理後の網の掃除が大変ってよく見かけますえね、 『価格.comマガジン forウーマン 噂のわがんせ「ノーオイルフライヤー RJ874WH」を使ってみた!』によると、わがんせ製品の網は簡単に取り外しでき、別途525円で追加購入も可能だそうです。 汚れがひどくなったら、網部分を使い捨て交換できるって、さすがだなぁ。羨ましい。
互換の網が100円ショップでいつでも買えます だったらいいよね。

↑設置してみました
SANYOの5合炊き炊飯器と、TASSIMOコーヒーマシン。
コンセントまでの電源ケーブル長80cmはキッチンカウンターの壁コンセントまで問題なし。 壁にピッタリ付けて置きました。

↑HD9240の高さは302mmで、HD9220の315mmよりは低いです。 個人的には、そんなに大きくは感じないのですが、どうでしょうか?

↑取ってを握って引いて、ここまでレールに沿って、するすると引き出せます

↑握ったまま持ち上げるとバスケットだけが簡単に取り出せます。

↑パンはスライドする銀色の板に乗ってるだけで、持ち上げると簡単に外れます
設置場所として、奥行きの少ない、引き出し時にパンと銀色板が空中に浮くような設置でも問題ないですよ。このレール構造は良くできてると思う。

↑右下ボタンが電源on/off で、左側の上下で温度設定
温度は5℃ずつの可変で、60℃~200℃のデジタル設定可。

↑右側の上下で1分ずつ可変の時間設定
1分から60分まで設定可。
60℃や、60分の設定可能というのがHD9220と異なります。より長時間のオーブン料理とか、焦がさずに食品乾燥的な使い方ができるかも?

↑温度と時間を設定したら、中央下の 開始・停止ボタンが点灯し、開始できるようになります。 写真は、180℃・1分を設定したところ。 180℃だと60℃~200℃に対して上下に値変更可能なので左側は上下に△が。 右側は、設定可能な1分から60分に対して、時間を増やすことはできても減らすことは出来ないので上△のみ表示されてます。 時間も温度も押し続けることで、5℃・1分ずつ加速します。反応速度・感度はともに違和感なし。 ☆はお気に入り設定登録ボタン。 なお、温度に関しては、前回終了時の温度設定にて起動(?)するので、同じ温度ばかり使うなら、毎回時間設定のみで済みます。時間を設定せずに開始した場合は設定温度で動作するようです。(予熱のみ? 連続運転? 未確認。)  温度と時間の表示は運転中も1秒程度で交互に切り替わり、残り時間が1分ずつ減っていき、残り時間が1分以下になると、59→58→57・・と秒単位のカウントダウンのみとなります。
 この、タッチによる操作で個人的にとても便利に感じたのは、 冷凍食品のフライものを調理した際。凍っているとはいえ、バスケットに入れる際に直接持つと、やはり指が油汚れとなるのです。でも、このタッチ操作部は油の指で操作しても問題なし、あとで簡単に拭き取り清掃できます、凹凸のないフラットなのもいい感じ。
 ブラックボディにオレンジの発光については、とても見やすいし、カッコイイです。今回改めて感じたのはオレンジの光って、キッチン家電で調和取れるのだな。我が家の真っ暗なキッチンでは、冷蔵庫を開けた際の光、電子レンジを開けた際の庫内の光、TASSIMOのスタンバイ状態の光、いずれもオレンジ発光で。

↑冷凍ハッシュポテト、冷凍コロッケ、冷凍の太いフライドポテト

↑冷凍庫から出して、予熱なしから、200℃で8分から10分 AirFryer動作させるだけで、サクサクで美味しく食べられます。

↑途中のシャカシャカ振りやひっくり返す作業、完了後の皿への盛り付けも、バスケットだけを簡単に外せるのでラクです。 この日はカレーをジャガイモ無しで作って、↑の3種の冷凍イモを副菜に食しました。フライドポテトだけでは食感も味も飽きるから。ご飯が炊ける10分前からAirFryer開始です。
(我が家のキッチンは、この2100WのAirFryerと、3000Wの電気ケトルと、炊飯器と、電子レンジと、電気コンロなど、合計1万ワット程を同時に使ってもブレーカー落ちませんw)

動作音については、HD9220の音を聞いたことがないのですが、HD9220のレビューで言われているほど煩く感じないですし、我が家では深夜でも問題なく使えます。 ただ、バスケットを開けて本体が密閉?状態でなくなると、風切音がするので、それなりに静音設計に進化したのかもしれません。 動作中の音よりも、むしろ、調理終了時のピー音が想定より甲高い音でウルサイです。(深夜に使うには、秒読みカウントダウンがゼロになる前にオフする!)

熱風排気については、運転中は暖かい風が背面上部から、涼しい風が背面下部から排気されます。いずれも熱風というほどの熱さではありません。HD9220より排気に対する構造改善が行われたようです。 冷凍フライのような調理では暖かい風という感じですが、生ジャガイモの加熱など水分を含んだ調理では熱蒸気を感じます。上部の排熱スリットを直接触っていたらヤケドするでしょうが、10cm程度上部で手をかざしていたら暖かい風を感じる程度。200℃調理だからって200℃の熱風排気がでてくるワケではないです。よって、我が家の設置のように棚の下で動作させても問題ないようです。(油を含んだ水蒸気で棚下が汚れる可能性はありますが、キッチンじゅうに撒き散らかされるよりは、棚下で一旦受け止めてもらい、時々棚下を清掃するだけのほうがイイと思ったので)

白煙についてですが、冷凍肉、生肉、生魚など、食材に油が含まれているものの調理時は、バスケットに落ちた油が加熱され白煙が出てきます。私は火災報知機を鳴らしてしまいました。 換気扇の下、窓の近くで動作させる・・の両方とも難しい私は、チキン調理時はバスケットに水を張るようにしました。 昔、魚焼きグリルでサンマを焼く際に、網の下の水を入れましたが、、同じことですね。 煙発生を抑えられますし、水面に油が浮くのでバスケットの水ごと油を捨てられて掃除もラクですよ。


↑パンを焼くトースター的に使うには不向き・・的なレビューを読んだのだけども、やってみました。 自家製のグラハム(全粒粉)パンにハムとチーズを載せて、フレッシュトマトとマッシュルームも一緒に置いて、200℃・4分の設定でスタート!

↑出来た。 食パンはサクサク、チーズはとろとろに、マッシュルームは見た目シワシワだけど凄くジューシィに。ハムもチーズも冷蔵庫から出した冷たいものを載せて熱熱になった。 たった4分で出来るってスゴイ!  トースターより便利。付け合せ黒オリーブは瓶詰めのもの。 で、タマゴは、
注目家電「ノンフライヤー」のホントに使える裏ワザ3選
に書かれている、ゆで卵は100℃で10分を試したら、↑のような、まん丸の黄身がコロンと分離するのが出来てしまった。
早い、ウマイ、安い! もう、冷凍ピザ買わなくともよさそうです。
これならトースター不要かも・・って、常時キッチンカウンターに置いてた、食パン焼くしか出来ないトースターを片付けてしまった。 店で買ってきた食パンではない、丸いパン、三角のパン、惣菜パン、パイ・・・的なものも AirFryerなら2、3分で美味しく温められるし。

それと、前回記事で、オイルを少量使う野菜炒めを書いたのですが、全くオイル無しの野菜チップスも、私は美味しかったです。 ノンオイル野菜チップスって、たぶん、10代~30代の油モノをいくらでも食べられる年代の人には、物足りないか、マズイって感じるかも。 でも40歳過ぎて、油ものやスナック菓子を食べたあと、ちょっと不調になる私のような人には、イイんですよね。全く不調にならない。 「塩が付かない」問題は、食べる際にマヨネーズ、サラダクリーム、バーベキューソースなど、クリーム・液体系で味付けすればイイんではないかと。

液晶読書での目が疲れる・疲れない と同様に、ノンフライヤーのレビューは何歳の人が美味しい・マズイと言ってるのかも考慮するのが良さそう。

油モノを食べたくない母親が料理するの嫌なとき、子供や旦那が油モノ食べたい なんてときも、子供や旦那用にサッと調理できますよね。 私は田舎でオバアサンに育てられたから、子供の頃の食事は蕎麦や山菜、柔らかい野菜の煮物と煮魚ばかりで、唐揚げやトンカツ、ハンバーグ、コロッケは歳事で人が集まった時のみでした。 あの時代にこんな便利な製品があったなら・・って何でもそうですね。

ということで、其の弐はこのへんで。