2013年7月3日水曜日

NOOK HD タブレット イギリスで再度値下げ


先日、赤字削減でタブレット撤退発表された NOOK HD および、NOOK HD Plus 、イギリスで在庫処分の再値下げが始まりました。

↑7インチで1440x900pxの "NOOK HD" は、8GBモデルが£99 (約14850円)、16GBモデルが£129 (約19350円)

↑9インチで1920x1200px (256dpi)の "NOOK HD Plus" は、16GBモデルが£149 (約22350円)、32GBモデルが£179 (約26850円) で ともにイギリス国内配送料無料です。

在庫を抱えている販売店や、ebayではさらに安く買えるかも。(もう少し待つ?)
CPUスペックはちょっと低いものの、Nexus7より高解像度で、コミック読書や、ネットサイト閲覧、動画再生(ステレオスピーカー!, 64GBまで公式サポートのSDスロット有り) 用途には安くて軽くて便利な端末。 Android4.0ですが日本語入力・表示問題なし、GooglePlayストアも公式利用可能です。


撤退。電子書籍ストアと、その専用タブレットハードウェア販売のビジネスモデルは利益確保困難・・ってことですね。 SHARPのガラパゴス撤退もそうでした。 他にも色々ありましたね、終わったハード、終わった販売サービス。
タブレットで読書したいなら、iPad か、 Androidタブレット買って NOOKアプリ、KOBOアプリ、Kindleアプリ・・・インストールすれば、ほぼ同じ事であり、機器を差別化しようと高スペックにすれば少量生産ではコスト高。 さらにそのタブレットの販売、販売促進費用、一般小売店・書店でも売るなら販売マージン、そして保証期間中の無料修理とか、ユーザーサポートの人件費、、などなど・・・・。 素人考えでも、全く儲かる気がしませんね。


儲かるためには・・やはり、Apple的なビジネルモデル? でしょうか。
AppleのiTunesストアのアプリ・およびアプリ内課金の販売額のうち、30%はAppleに徴収され、残り70%がアプリ開発・販売者(デベロッパー)に支払われてます。だから、Appleが、iTuensカードを20%offで販売してもAppleには利益があります。(iTunesカードの販売手数料を小売店に数%払ったとしても) iTunesストアで販売される、音楽、映画、そして書籍も同様でしょう。
ユーザーに安く売って喜ばせ沢山買ってもらう → アプリ開発者・音楽制作者・書籍出版社・著作者にも頻繁に収益をあげ喜ばせる → iTunesストアにどんどん商品登録が追加されるようになる → ユーザーも販売者もさらに喜ぶ・・  → Appleは「我が社は世界ナンバーワンのデジタルコンテンツストア!」 と世界中に自慢できる   → さらにユーザー増える → Appleコンテンツを沢山買い抱え込んだユーザーは、次もまたAppleハードウェアを買わざるを得なくなる  → ユーザーはセール情報・オトク情報チェックに踊らされる日々。 2割引以上になるオトクにはウホッと反応してしまう(!?)


日本の楽天KOBOも基本的には同じですよね。
xxx円クーポン、 xx%クーポン、 xx倍ポイント   ・・etc、 日本の電子書籍販売ストアでナンバーワン! となるためなら、ユーザーに値引きクーポンを沢山配るのも企業戦略。
「あなた様にだけ特別に割引」 とか、 「割引有効は数時間~2日間だけです、お早めに!!!」とかメール届くと踊らされますよね・・・。  作戦です ( ̄ー ̄)ニヤリ
 20%off程度なら、たぶん、実質赤字は無さそうだし。 出版社も頻繁に売上が立つなら、楽天KOBOへ沢山コンテンツ供給するでしょう。
大量コンテンツを早急確保して日本ナンバーワンになるためには、出版社側にも楽天からの報奨制度があったりして。 (7月中に500冊の電子書籍を納品してくれたら販売実績にかかわらず、xxx支払いします・・みたいな!?)

デジタルコンテンツ販売のクレーム対応ってワリと簡単? Apple iTunes ストアユーザーも、楽天KOBOユーザーも、Apple・楽天から一応、安く購入出来るという喜びを貰ってるのでサービスに多少の不満が発生しても我慢してくれそう・・・揉めたら、返品認めて、クーポン返金するなり、お詫びでさらに特別クーポン発行するなり・・・お客の怒りを静めるの簡単ぽい、、ハードウェア売ってのクレーム、サポートは大変ですけどね。


消費者からすると、同じ内容の商品なら、安価でオトクで、品揃え豊富で、強い販売実績あって、将来サービス終了になりにくそうな安心できるところから買いたいですからね、DRM付きコンテンツは。

『電子コンテンツは、オトク気分で買いまくるのは簡単! でも、買ったのに読んでない・・が溜まり過ぎないよう気をつけましょう →  俺 & 皆さん』


Kobo aura HD はタブレットではない電子ペーパー端末ですし、解像度がスゴイですからね、欧米と同様価格でも、精細必須のコミック需要のある日本では売れると思います・・・競合機が登場する前に発売されるなら、が前提ですが。


てか、この記事、タイトルからズレすぎ・・
さて、タブレット撤退のNOOK。 NOOKから直購入した読書コンテンツは他のタブレットでも、NOOK読書アプリで読めるだろうけど、 問題は、NOOKストアからNOOK HD専用のアプリを購入した人々。他のAndroidでは使えないだろうし、NOOK HDにはアプリのバックアップ方法がないですし。ストアクラウドからの再ダウンロード可能期間のお知らせなんぞ来るのかな。 私は無料本・無料アプリしか利用してないのでダメージゼロですけど。

NOOKタブレット撤退・・・・まぁ、こうなることを、みんながわかってたからこそ、私は新品の7インチ16GBを£100で購入出来たってことなんですけどね。
「撤退」とハッキリ言ってくれただけイイですかね、 iriver Storyなんて次機種発表でユーザーに期待させたまま ウヤムヤですし。

p.s.
デジタルコンテンツ販売を、クーポンや値引きで躍らされる・・・という表現は良くないのだけども、 そういうのは日本では特に収益上がるビジネスなのだと思います。 日本の書籍は欧米と異なり再販売価格維持で小売定価が守られてるから、新刊本でなくとも基本的に書籍の定価は変わりませんから、電子化されてもあまり安くない(高価なまま)電子書籍を安く買えるようになる手段は嬉しいわけで。 イギリスでは紙書籍は新刊過ぎたら半額以下にもなり電子書籍より新品紙本のほうが安いこともあり・・・価値ある人気の本が£1程度で買えるようなセールでもなければ踊らされないような気がしまする。
他にも土地が狭い問題や、震災問題とか。引越しや家族が増えてで所有し続けることが不可能で本を手放した経験ある人、震災で本・その他大切なモノを失った経験ある人には、電子書籍の価値はまた、違うレベルのものであると思われ。
「自炊代行認めません / 私の著作は電子書籍化しません / 紙本買ってください / 紙本で保管し続けてください」 的なことを言ってる著作者の懐の狭さには残念ですね。誰でも電子書籍を読めるスマホをいつでも持ち歩いて、新聞ニュースも画面で読むのが当たり前になった時代に。