2011年8月25日木曜日

iriver story HD 日本語レビュー記事2本

プロのIT記者によるiriver storyHD の日本語でのレビュー記事が2本掲載されたので、その記事を読んだ感想。


著名なサイトでレビューが掲載されるのは喜ばしいことだ。 電子デバイスってのは、まず、「IT系記者が自腹で買う魅力」があり、それを「著名サイトでレビュー発表」がないと、注目もされず売れないのある。 web上でレビュー記事を見かけない電子書籍端末がどれほどあるか・・(私のiriver eb03もその一つ)
両方のレビューで書かれているソフトウェアの不満点を、iriverが本気で早急に改善してくれることを切に願う。



電子書籍リーダー端末「iriver Story HD」の完全レビュー
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1108/23/news005.html


> Story HDの特徴は、1024×768ピクセルという途方もない解像度を持つ6型のE Inkディスプレイである。これは強烈にパンチが効いていて、HDをセールスポイントとしてどこに適合させているのかがよく分かる。この解像度のおかげで、市場のほかの電子書籍リーダーと比較しても、画像とコミック書籍の表示は素晴らしく、非常にいきいきとしている。
> ディスプレイそのものはE Ink PEARLを採用しており、解像度は213dpi。ほかの電子書籍リーダーでPEARLディスプレイを利用しているものとしては、Amazon Kindleの第3世代、Sony PRS-650とNOOK Simple Touchが挙げられる。

(途方もない解像度・・という表現も今の時代どうかと思いますけど) 驚いた! iriver story HDのディスプレイ(EPD)が E Ink社のPEARLだったとは!! Amazon Kindle3現物見たことない私は、「PEARL端末は白い部分はより白く、黒い部分はより黒くコントラストがハッキリしていて書き換え速度が速い」 的なPEARLディスプレイの評価を羨ましいと思ってたのですけど・・。 てか、本当なんですかね? iriverサイトにもstory hdの説明にも「EPD(Electrophoretic Display)」という文字はあるけど、「E Ink」「PEARL」なんて表記はどこにもないんですけど。
つまり、今後、AmazonKindle、SonyReader、NOOKの新機種として「iriver story HD と全く同じ E-Ink社の XGA 6インチ PEARLディスプレイ」を搭載したものが発売される可能性がある ってことじゃないですか! それは電子ペーパー関連ニュースとして騒がれるはずべきことだと思うけど、、なんで静かなの?


> デバイスはきびきびと動作するはずだが、悲しいことにそうではない。ページ送りのスピードは電光石火でAmazon Kindleと互角だが、日常的なタスクをこなすスピードに欠けている。例えば電子書籍をクリックして開いたとき、実際に書籍が開くまでほぼ35秒掛かった。
>わたしはこのデバイスが読書以外のいかなるタスクを実行するにも非常に遅いということを知った。
>忍耐の練習となる。
>はじめに書籍を開くときは永遠に感じられるほどの時間が掛かり、それにうんざりする人もいるかもしれないが。

Kindle3は日常的なタスクがやたら早いらしいことがわかった。


>全体的にデバイスのデザインは非常に良い。前面はホワイトで背面はアクセントとなるブラウンだ。

これは私もそう思うので嬉しい。 毎日、頻繁に見る・触る・利用する道具のような電子デバイスとして、つまらなくない良いデザインだと思う。


> Story HDの全体的なデザインは優雅で、わたしは金色のキーボードの虜になり、それは歯の詰め物や金のチェーンがなくとも、金持ちのラッパーになったような気持ちだ。

理解しにくいw


>漫画、アニメ、グラフィックノベルのファンであれば、このデバイスはあなたに向いている。CBZ形式以外にもJPG、BMP、PNG、GIF、ZIPなどをサポートしている

グラフィックノベルってのは、日本人的、「小説自炊・雑誌自炊」な意味かな?


>悪い点 米国外で動作しない

米国外でも動作します。 日本だろうがどこの国だろうが、本体内かSDへデータ転送して普通に読書できます。利用できないのはGoogleBooks機能のみ。日本の皆さん、勘違いしないように。




XGA E Inkディスプレイ搭載、Google Books対応「iRiver Story HD」レビュー
佐々木千之 氏
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1108/23/news007.html


>Story HDには米国だけで販売されるStory HD(Wi-Fi)と、英国などで販売されているStory HD(Basic)の2バージョンが存在する。筆者が調べた範囲では、Story HD(Wi-Fi)はその名の通り無線LAN(Wi-Fi)を内蔵し、Google Booksに対応、Google ebookstoreもWi-Fi経由で利用できる。メニュー表記は英語のみだ。
>一方、Story HD(Basic)はWi-Fi機能がなく、Google Booksへの接続もサポートしない。メニュー表記は日本語、韓国語、中国語のほかロシア語、フランス語、スペイン語など17カ国語が可能(各国語のPDFマニュアルもある)。Story HD(Wi-Fi)が米国内だけで提供されるのは、Google Booksサービスが現在のところ米国内でしか利用できないためと思われる。本レビューはStory HD(Wi-Fi)を使用した。

私自身が購入し、私のブログで紹介しているのは Story HD(Basic)欧州版 です。
iriverは公式に、米国WIFIと、欧州basicの仕様の違いをハッキリ記載するべきだと思う。


>米国内ではスーパーストアチェーンのTargetが独占販売(記事執筆時点)しており

直販もあります
http://www.iriverinc.com/ → 右上のE-store


>キーボタンはKindleが丸く平たい形状なのに対して、横長で高さもあり押しやすい。
>Story HDのキーボードはやや盛り上がった細い横長のボタンで、指で触ったときにボタンが分かりやすく、押したこともはっきり伝わるのでKindleのものより使いやすい

「kindleより良い」という評価は嬉しい。 HD解像度以外でkindleより優れている点を「kindleより良い」とハッキリ書く人あまり見かけないから。


>一番上にGoogle ebookstoreへのリンクが常に表示されている。その下に現在読んでいる書籍、さらに下に自分が購入・ダウンロードしてStory HDに入れた書籍のリストを表示。Google ebookstoreへのリンクの上にはGoogleアカウントの一部が表示される(任意に変更可能)

なるほど。 Google ebookstoreを利用しない、利用できない人には、米国版WIFIは毎回見せられると、ちょっと迷惑なUIなのかもしれませんね。欧州版のBasicは当然、Google ebookstore、wifi関連のUIは一切ありません。


>リスト部分はデフォルトでGoogle Booksの本だけが表示されるが、最近読んだ本(Recent)、お気に入り(Favorites)、タイトル(Title)、著者(Author)などでソートした場合には、PCからStory HDの内部メモリに入れた書籍やSDメモリーカードに保存した書籍のタイトルとの混在表示となる。これはユーザーには少し分かりにくく、筆者は本体メモリに入れた本をどう表示したらいいのか試行錯誤することになった

あれ? 米国版はフォルダリスト表示できないの? だとすると使いにくいかも。。
欧州版は、Option → Setting → System → Operating → Folder List で、フォルダ&ファイル名リスト表示になります。


>なお、Story HDは日本語を含む各種フォントを持っており、日本語の書籍タイトルも表示できる。

これが日本人に嬉しいところ。 nook touch や kindle2 には日本語フォント入ってないから、日本語でファイル名表示できないんだよね。(メーカー保証外改造で可らしい)


>1ページごとにめくった場合はその都度画面がリフレッシュされるため、別のページの文字がうっすら残って見えることがない。

そうです。 以前、電子ペーパーはページ切り替え時に前のページの残像があり というレビューがありましたが、iriver story HDは完全に書き換えされるので、読書中の残像は全くありません。 これを気にし購入躊躇していた人は安心してください。 UI操作中はごくごくたまに残像を見たことがあります。


>iRiverによると英語書体を追加する予定もないとのことだ。

何気なく書かれているけど、iriver社にプレス記者として直接問い合わせて、公式な回答を得たってことなのかな。 ユーザーとしては、もっと突っ込んだ問い合わせをしてもらって、沢山の情報をiriverから得てほしいところ。 ちなみに私個人としてiriver社へメール問い合わせは3回したけど、全く返信なし、完全無視されております。


>ディスプレイいっぱいに表示するので外枠ぎりぎりの文字が若干読みづらく感じられる

上下左右マージンは私も改善して欲しいと思う。 epub、txtとか、若干どころじゃなく読みづらい。


>使用していて最も気になったのは、いろいろなところで“待たされる”点だ。例えばStory HDの電源をいったんオフにしてしまうと電源オンから操作できるようになるまで45秒以上掛かる。また通常の操作中でもWi-Fiは自動的にオフになるが(時間設定などはない)、Wi-Fiオフの状態でGoogle ebookstoreにアクセスすると30秒以上掛かり、Wi-Fiオンでも10秒以上掛かってしまう。

佐々木千之氏は待たされることを最大の不満としている。 オフ状態から操作できるようになるまでの45秒待ちって、そんなにイライラするものなんだろうか? あと、「Wi-Fiオフの状態でGoogle ebookstoreにアクセスする」時ってどんなんだろうかと思った。


>このほか、読書状態からホーム画面に復帰したり、別の書籍を選んだりというときにそれぞれ6秒程度待たされる。

私の欧州版Basicだと、読書中にホームに戻るのは1秒以内、別の書籍を選んだりは最大3秒です。最大の3秒は日本語フォントを埋め込んで1600ページ150MBになった高負荷のPDFを開くとき。 EPUBもCSSが単純でないものは3秒程度待たされる感じ。
私の場合は、頻繁にファイルを開いたり閉じたりをせずに、300ページ以上の小説をじっくり読んでいる使い方なので待ち時間を気にしたことなかったです。 でも、1ページを数十秒で読み終えてしまうコミックを短時間に沢山読む人や、資料、マニュアル、ドキュメントビューアとして利用される方、忙しい人には story hdは不向きなのかもしれませんね。